モネについて知りたい！基本情報と代表作品まとめ
モネはフランスの画家で、印象派と呼ばれる絵画手法の創設者です。「印象・日の出」という作品から印象派を作り上げました。自宅などで楽しむなら、モネ複製画を購入して飾ってみるのも一つの手です。
フランスの画家で、モネは日本でも非常に有名ではないでしょうか。その作品をいくつか見せれば、見た事のない人というのもほとんどいないでしょう。時代的な苦労と、経済的にも苦労しながら絵を描き続けたのがモネです。モネは印象派の創設者と言われていますが、印象派とはどういったものなのか、その作品にどのようなものがあるかを見ていきましょう。
クロード・モネについて
画家であるモネの名前を知っている人は多いのではないでしょうか。学校で美術の授業でも習いますし、作品で言うと「パラソルをさす女」を見た事のある人も多いでしょう。モネはフランスの画家で、印象派の創始者として歴史に名前が残っています。印象派とは、見たままではなく、自分の認識した感覚を表現してそれを絵にするという手法です。
元々写実的な絵があふれていた時代に、その描き方は次第に注目を集め、アメリカに渡ると大衆的な人気になりました。モネはそれを生み出した第一人者であり、多くの作品を残したのです。今の時代で例えると、漫画的な表現が少し近いかもしれません。つまり可愛さを強調するために顔を丸くしたり目を大きくしたりという表現手法です。
印象派の絵画は明るいものが多く、筆のストロークなどにもその特徴が現れています。19世紀後半に生まれた印象派ですが、モネ、ドガやモリゾなど現在でも人気のある画家が多く、長い間親しまれている事を考えると、どれだけ革新的だったか分かるのではないでしょうか。
名前としてはモネの「印象・日の出」が印象派という名前の由来になるぐらい影響があったと言われており、写実的ではないながらも見れば分かるその絵が、どれだけ新しかったか当時の感想が想像出来るものです。
もう一つ日本人にとってモネに特筆すべきは、「ラ・ジャポネーズ」など日本や着物に関する作品を残している事です。西洋文化の中にあって外側から見る日本の文化はかなり異世界だったでしょうが、それを自分の作品の中に落とし込むという懐の深さが、日本人に大きな印象を残しています。
クロード・モネの略歴
モネは1840年11月14日に、フランスのパリで生まれました。中学はルアーブル中等芸術学校というところですぐに美術を志し、学び始めています。ジャック＝フランソワ・オチャードという美術教師の下で学びましたが、石膏を使ったデッサンを使っていて、この頃にデッサン力に磨きを掛けたのでしょう。
高校卒業後はアカデミースイスという美術学校で絵画の勉強を続けましたが、兵役でアフリカの騎兵連隊に呼ばれ、しばらく美術から離れる事になりました。
兵役が終わったあと1865年に初期の代表作「草上の昼食」を発表しましたが、この頃の作品はあまり注目を集めていません。その後、普仏戦争が起こったために結婚と同時にイギリスに移り住みました。戦争が終わるとパリに戻り、印象派の作品となる「印象・日の出」を展示会で発表します。しかしまだ注目を集める事にはならず、経済的にも貧窮していきます。
有名になったりパトロンを得るには、サロンに出展して入賞するという方法が欠かせない時代だったために、印象派の手法を捨てて伝統的な方法で描いた絵が評価されることもありました。しかし印象派として描いてきた仲間もおり、指を差される事も多かったようです。後年には安定してパトロンも付く様になり、印象派としての作品を多く残しました。1800年代ということで単純に芸術に邁進するというよりも、戦争に影響されたり絵の具の進化の途中だったりと様々な要因がタッチに影響してくるのです。
晩年近くは日本に影響を受けた作品も残しており、葛飾北斎や歌川広重が好きだったらしくその影響を濃く受けた作品が残っています。
クロード・モネの代表作品
モネの代表作と言えば「印象、日の出」は欠かせないでしょう。印象派としてのモネの名前の由来ともなりました。写実的な絵が溢れており、見たままを描いてきたそれまでの人達からは異端に捉えられましたが、歴史的に見ると大きな転換点となる一つの作品だったのです。実際のところ、完全に意味不明の絵を描いている訳ではなく、特徴を抜き出すという技法を使っているのです。昔ながらの手法を使った作品も残しているモネですが、やはり印象派の作品が抜群の作家性を出しています。
知名度という観点では、「パラソルを差す女」がかなり有名でしょうか。名前を聞いただけで名作を聞くとあの絵を思い浮かべる人もいるかもしれません。パラソルだけでなく着ている服も印象的なのですが、ベールに隠れた顔はほとんどみえないのにこれだけ覚えられているというのは凄い事です。
後年に残した睡蓮シリーズも代表作のシリーズと言えるものでしょう。自宅の庭に睡蓮の池と太鼓橋を作り、庭師に細かく指示をして調整したものを、自分で絵に描くのです。しかもそれをそのままではなく印象派の手法で描くのですから、現実と虚構の入り交じった名作のシリーズとなりました。中でも光の扱いが非常に上手く、見た人の心に長く残り続ける作品を多く残しています。
画家の中ではシリーズとしての連作をいくつか残しており、有名な作品に連作が多いのも珍しいかもしれません。しかし連作シリーズが名作と語り継がれているのですから、モネの腕の良さがわかるというものです。他にも国会議事堂のシリーズや、橋をいくつかの方向から描いたものなども有名です。
モネの作品を自宅で楽しむ方法
モネの作品を自宅で楽しみたいと考える人も多いでしょう。特に美術館巡りをするような人は、よほど大きなところでしか見られない名作たちを、自室に順番に並べてみたいという欲求があるかもしれません。本物を買うのは無理ですが、モネ複製画という考え方なら揃えるのは難しくありません。
複製画とは贋作とは違い、本物の許可を得て簡易的に複製して作った絵画です。印刷しただけとは違い、しっかりとサイズを合わせて作ってあるので存在感はあります。本物ではないところを気にする人もいますが、そもそも本物を手に入れる事が不可能なのですから、複製画を頼るしかないのです。
そもそも知り合いの家にモネの作品があったとして、それを本物だと思う人もいないはずなので、気にするところでもないでしょう。レストランなどに使われている絵もよほどの場所でない限りこの複製画が使われていますし、絵画の一般的な楽しみ方として広く使われています。個人が手に入れるのにも手が届く価格帯で作られているので、趣味にするならかなり良いものではないでしょうか。
当然ながら様々な画家の作品を集めることも可能なのが、複製画のありがたいところです。一枚数億するものを集める訳ではないのですから、歴史に残る作品達をかなり本物に近い形で並べられるのですから、それが趣味の人達にとってはやりがいのある作業でしょう。サイズがバラバラなところも本物っぽさを感じさせてくれるので、自宅が美術館になったかのような気持ちにさせてくれる魔力も持っています。モネとしては複製画の存在をどう思っていたかは伺い知る事は出来ませんが、楽しみ方としては定着しているのです。
モネという画家の特徴とその作品、楽しみ方を見ていきました。まとまった情報を知ると、その作品を直に見てみたいという欲求に繋がるかもしれません。ネットで絵自体を探すだけでなく、複製画を手に入れて間近に見てみるのも楽しいでしょう。